
人前では絶対避けたい、おなら。いつ出るかわからないので、ハラハラしていませんか?
普段は意識していなくても、「ここでおならが出たらダメ」という場面で、おならが出そうになって困った経験はないでしょうか?
近くに人がいる時、おならが出そうになったら、皆さんはどうやって危機を回避しているでしょうか。
人に聞こえないようにして、ちょっとずつおならを出そうとすると、臭くなってしまうのではないかと心配になったりするかもしれません。
そこでおならが出る原因とその対策を紹介していきます。
この記事の目次
おならが出る仕組み
おならはどうして出てしまうのでしょうか?ほとんどの方は、毎日おならをしている自覚があるかもしれませんが、おならが出るメカニズムを知っている方は少ないかも。
実はおならとげっぷは、体内のどこにガスが貯まっているかの違いしかありません。
どちらも人前で出すと嫌われてしまいますが、おならは腸にガスが貯まっている場合、げっぷは胃にガスが貯まっている場合に起きてしまいます。
他の人に比べておならが出やすいと感じている方は、腸が敏感な可能性があります。
いったん胃に入った空気は、げっぷとして出てしまう場合もあります。でも、胃が敏感で緊張しやすいと、取り込んだ空気がげっぷとして出ないで、腸まで運ばれておならとして出てしまいます。
おならをする前に、便意につながるようなお腹のぐるぐると鳴る音を、意識した経験はないでしょうか?
お腹が減った時と違う感覚の音ですが、おならが出る前の準備音です。「ここではおならをしてはいけない」と思った場合、他の場所に移動したほうがいいかもしれません。
一日のおならの回数は?
周りによくおならをする人がいて、不愉快な思いをしている方もいるかもしれません。もしかしたら、ご自身がおならがよく出て悩んでいる場合もあるのではないでしょうか。
おならは胃に入った空気が、腸に送られた場合に起きます。空気が胃に入ることが害のように感じるかもしれませんが、決してそうではありません。
胃の中から入って、腸に送り込まれる空気を、腸内ガスと呼びます。腸内ガスは、腸内で便を押し出すために必要不可欠です。腸内ガスが腸内で働いて、便を押し出してくれないと、便秘になってしまいます。
おならの原因になる腸内ガスですが、すべての人の腸の中に存在しています。
毎日新しく取り込まれますが、大人の腸内には絶えずコップ1杯分の腸内ガスが存在していると言われています。
新しい腸内ガスが入ると、古いガスが排出されますが、それがおならとなっているのです。
腸内ガスの15%はおならとして排出されていると言われているそうです。
平均すると、大人の一日のおならの回数は、10~20回だと言われています。自分はおならの回数が多いように感じている方も、一日に20回程度なら平均値の範囲内なので、心配する必要はありません。
おならは我慢すると、体内ガスが排出できなくて有害なものを貯め込んでしまう原因となります。一人で家にいる場合のように、リラックスできる環境でおならをしたくなったら、遠慮なく出してしまいましょう。
おならを増やす原因
一部はげっぷとして出てしまうおなら。一日の回数は個人差があるとは言え、できれば回数を減らしたいと思う方が多いのではないでしょうか。
そこで、おならが増えてしまう原因をご紹介します。
ストレスや鬱病の「呑気症」(どんきしょう)
空気を飲み込むのは、通常のことです。でも、ストレスや緊張が強いと、唾液と一緒にたくさんの空気が飲み込まれてしまい、腸内ガスが増えておならの回数が増える可能性があります。
片頭痛や肩こりなど、ストレスによる症状がある場合、呑気症かもしれません。
悪玉菌の増殖
「最近、おならが臭い」と感じた方は、腸内の悪玉菌の増殖が原因かもしれません。
おならの臭いは、腸内の悪玉菌と善玉菌のバランスによると言われています。私たちが消化吸収した栄養素は、最初に小腸に送られます。小腸で上手く消化吸収されなかったタンパク質は、大腸に送られて悪玉菌の栄養になってしまいます。
便秘や肌荒れなどが気になる方の場合、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れている可能性が高いでしょう。
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食生活の乱れ
食物繊維や乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やしてくれます。食物繊維やヨーグルトのような乳酸菌の摂取が少ないことで、腸内の悪玉菌が増えておならにつながっているかもしれません。
肉の多い食事、ニラやネギは硫化水素なので、おならが臭くなる原因になります。
禁煙
体にいいはずの禁煙ですが、腸内バランスを崩しておならの原因になるかもしれません。煙草を吸っていた人が禁煙を始めると、腸内のプロテオバクテリアとバクテロドイデスという細菌が増えてしまうそうです。
これらの最近のせいで、腸内に入った栄養素を分解しすぎて、腸の中に不要な栄養素が残って、腐敗してガスが発生してしまうかもしれません。
噛む回数が少ない
食事の時に噛む回数が少ない方、早食いの方はおならが出やすくなってしまいます。何回も噛んで食べると、唾液と一緒に余分な空気を吸い込まないでいられるでしょう。
でも、早食いで唾液と一緒に多くの空気を取り込んでしまうと、体内のガスを増やす原因となります。
噛む回数が少ないことで、胃から腸に送られた栄養素の吸収が悪くなるかもしれません。
おならの回数を増やす原因となるばかりでなく、臭いおならになる可能性も高いので、食事を食べる時は噛む回数に気をつけるといいでしょう。
睡眠不足
寝不足になることで、自律神経のバランスが崩れてしまう場合があります。自律神経のバランスが崩れることで、腸内のバランスも乱れて、おならが出やすい状態になってしまうかもしれません。
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不規則な排便
働いている方の多くは、朝の排便に時間をかけられないかもしれません。女性の多くは便秘にも悩まされていると言われています。
本来であれば、一日の決まった時間に排便があるのが好ましいと言われています。
時間がないということで便意を我慢したり、便秘の状態が続くと、腸内に便が貯まっている状態が続きます。腸内に多くの便が貯まっていると、腸の働きが悪くなり、おならにつながる場合もあるでしょう。
病気の徴候
たかがおならと考えている方も多いかもしれませんが、おならが病気の徴候の場合もあります。健康的な生活を送っているにもかかわらず、おならの回数が異常に増えてしまう場合、病気の可能性もあります。
おならと関係のある病気としては、「クローン病」があります。
腸のような消化器官に炎症が起きる難病です。腸内の疾患のため、おならが多くなったり、おならが臭くなっているかもしれません。めったに名前を聞かない病気ですが、国内でも2万人の患者がいると言われています。
発熱や下痢、嘔吐のような症状も併発する場合が多いようです。まだ原因がわかっていない難病ですが、もし発病している場合、個人的な治療での治癒は不可能なので、医療機関にかかる必要があります。
おならが出ないようにするために
おならが出過ぎて困るという方が、おならが出ないようにしたい場合、生活習慣の全般的な見直しが必要かもしれません。
もし、仕事などでストレスが貯まっている場合、ストレスを軽減出来るように工夫してみてください。呑気症のように、メンタル面につながるような症状の場合、他の症状も併発する場合も多いでしょう。
ストレス性のおならに気づいたら、ストレスの原因を減らすようにすると、おなら以外の症状も減らすことが出来ます。
おならの原因としては、食生活のバランスも大事です。
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特に、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが狂っていると、おならがたくさん出てしまう場合があります。肉ばかりをたくさん食べている方は、おならの出る回数が増えるだけではなく、おならが臭くなってしまうかもしれません。
偏食を避けて、乳酸菌が含まれている食品や、食物繊維の含まれている食品も食べるようにしたほうがいいですね。
忙しい方は、食べることがないがしろになってしまうかもしれません。でも、よく噛んで食べることはとても大事なことです。
噛まないで食べた食品は、腸内で上手く消化できないで、おならにつながってしまいます。食べる際には、ぜひよく噛んで食べたいものです。
仕事などで忙しいと、食生活の他に、排便も不規則になるかもしれません。
しかし、便が腸内に貯まると、腸の動きが悪くなり、おならの回数を増やすばかりでなく、おならが臭くなる原因にもなってしまうでしょう。
どんなに忙しくても、自由になる時間を見つけて、排便の時間を規則的にすることで、おならの対策になります。
おならの回数まとめ
おならは一日に10~20回は普通に起きる現象です。もし、それより多かったり、臭いが異常な場合、生活習慣を改める必要があるかもしれません。
おならの回数や臭いを抑えるためには、食生活を見直すことが大事です。お肉ばかりを食べたり、ニラのように臭いの強いものを好んで食べる方は、控えるようにするといいでしょう。
食事の際に、よく噛んで食べることも、おならが出にくくする対策になります。
他にも、おならが出ないようにするためには、睡眠やストレス、規則的な排便に気をつけると、おなら予防になると言えます。
ストレスを減らし、食事中にはよく噛むようにし、決まった時間に排便をすることで、おならを抑える対策になります。
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